神戸大学の二宮厚美名誉教授はアベノミクスの本質を次のように喝破している。第一の矢、金融緩和は、「的に届かない矢」現在の不況を創り出したのは、新自由主義的構造改革→貧困・格差拡大→所得の低下→消費不振によるもの。内需が拡大しない限り、本当の需要は生まれない。第二の矢、財政出動は、「的に刺さらない矢」公共工事による需要喚起は、一時的・限定的国民的消費拡大までには至らない。第三の矢、成長戦略は、「的外れの矢」外需頼り・投資主導型成長、規制改革と国際競争力強化はいつか来た道。地域に根差した中小企業・自営業者が「地域力経営」を推進してこそ、真の日本経済復興につながる。「地域づくりは、くらしづくりであり、仕事づくり」である。現在は、第四創業期、絶好のチャンスといえよう。